前回はこちら 目が覚めたら天津に着く前の農村地帯を走っていました。まだ何も栽培していないようで茶色い大地と小さな家が広がる景色がずっと続いていました。そこから集合住宅が集まっているようなまちなかを少し通ったりするのを除けば景色はあまり変わらずじまいでした。 しばらくして、建物が密集する町並みが続いてしかも背丈が高くなってきたなと思ったら天津西駅着。ここで同じコンパートメントだった人は皆降りて私一人だけになりました。列車全体でもかなり多くの人が降りたようでした。 列車は天津西から北京までのラストスパートを駆け抜けます。ちょうど食堂車から朝食の車内販売がやってきたので、15元払って購入しました。車内の給湯器のお湯と上海で買った茶葉でお茶を入れて朝食を食べることとします。 肝心の朝食のお味ですが・・・。形容しがたい特徴のない味でしたね。うまくもないしまずくもない。ただ、たくさん食べるのはしんどいものがある。そういう感想をいだきました。 お茶を飲みながらゆっくりしつつ車窓を眺めていると車内が少し騒がしくなってきました。北京到着が近そうなので降りる支度を始めます。そして降りる支度が終わった頃にタイミングよく北京駅に列車は滑り込みました。定刻から20分位遅れての到着だったようです。 上海からは半日以上の長旅でしたが、非常に快適に過ごすことが出来ましたしずいぶんあっという間だったように感じました。車内販売の弁当がおいしくなかったくらいでしょうか、不満点は(苦笑)。あとは寝台にカーテンがないのは私は全く気になりませんでしたが、寝顔を見られるのが嫌な人とかは気になる点かもしれませんね。