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180519 FDA174 札幌/丘珠→静岡 搭乗記

すごーく今更ながら5月の搭乗記を・・・。

道内路線と三沢線のプロペラ機だけが飛んでいた札幌市の丘珠空港。そこに2016年に満を持して就航したFDAの静岡線。今では夏ダイヤ限定の運航ながらすっかり定着したようです。先日、この路線に搭乗する機会があったのでその記録を。


地下鉄東豊線の北の終点、栄町駅から徒歩15分ほどで丘珠空港のターミナルに到着します。空港自体は札幌市の中心部から6kmくらいしか離れていないのですが、中心部と直結する交通手段が夏限定のバスしか無く、後は栄町駅からバスにのるか歩いて向かう必要があるというなんとも帯に短したすきに長しなアクセスの空港です。特に札幌市街地の道路は碁盤の目の市街地の弊害というべきか定かではないですが、やたらと信号に引っかかるのでバスでも距離の割には時間がかかる傾向が否めません。地下鉄が繋がっていればな・・・と思わなくもないです。

さて、丘珠空港のターミナルビル自体は小さく、入り口すぐそばにFDAのカウンターがあります。おかげさまで誰でも迷わず、長い距離を思いに持つと共に動きまわること無くすぐにチェックインすることが出来ます。

チェックインが終わったら、2階にあがって保安検査場を通過して待合室へ。複数のHAC便と70人以上が乗れるFDA便が次々と出発する時間帯だっただけに検査場は多少混んでいましたが、新千歳のようなえげつない混雑とは無縁です。

待合室のテレビではJ1のガンバ大阪-浦和レッズ戦の中継が流れていて、「あいかわらずゴールの匂いがしないなあ」とぼやいていたら搭乗時間になりました。

丘珠空港では、飛行機にのる際には一旦外を出て飛行機のすぐそばまで歩いて移動します。こうして移動するときは飛行機を間近に眺められるのでオタク的には嬉しいですね。うん。なお、この日は雨が降ったりやんだりだったので外に出るあたりで傘の用意がありました。

FDAの飛行機は1機ごとに異なる色で塗装されていますが、この日の飛行機はシルバー塗装でした。なお、自分ののる便に何色の機体が使われるかは搭乗日前日からFDAのウェブサイトで確認することが出来ますが、あえて見ずに当日のお楽しみにするの面白そうですね。


丘珠空港を離陸してすぐの光景です。市街地のすぐそばの空港だということがよくわかりますね。本来であれば札幌市中心部とかも機内から見えるらしいのですが、この日はすぐに雲の中に突っ込んでいってしまったため見られませんでした。


しばらく経つと機内サービス。私はお茶をいただきました。静岡の航空会社らしく静岡県産のお茶っ葉(しかも新茶!)でした。あと、この路線ではシャトレーゼの一口サイズのチョコもサービスされていました。

 静岡空港がだんだん近づいてきたところでやっと雲が切れました。すると、眼下には諏訪湖がはっきりと見えてきました。


諏訪湖を見送った後は、徐々に高度を下げつつも南アルプスの山々に沿って飛んで行きます。3000m級の山々ですので、山肌が思った以上に近くに見えます。こんなに近くに見れるのか、と言いたくなるくらいです。そして遠目には富士山も。なかなか景色で楽しませてくれますね。

静岡や焼津の市街地を遠目に、大井川の河口をちかくに見つつ飛行機は一旦本州上空から離れ、海側から静岡空港にアプローチします。牧之原の大地の上にある空港に降り立つので、飛行機も高度を下げる一方で空港が近づくごとに、地面も標高が上がってくるので機内から見ていると急激に地面が近づいてくるように見えるという他の空港ではなかなか得られない感覚を味わいました。

静岡空港では搭乗橋から降機します。静岡空港は最近出来たこともあって綺麗な建物の空港で、かなり好印象を持ちました。なかなか景色もいいですしね。

静岡まで2時間ほどのフライトでしたが、思っていた以上に快適でした。とくにFDAに限らずエンブラエルE170は初めて搭乗しましたが、横4列の小さい飛行機にしては機内の空間が極力広くなるよう工夫されているらしく、圧迫感というものはほとんど感じませんでした。また、丘珠も静岡も空港の設備自体はそこまで悪くはなく、繁忙期の新千歳の地獄みたいな混雑を考えると夏だけ就航だとしても使う価値は大いにありそうだな、とは思いました。

P.S レッズは結局スコアレスドローでした・・・。


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