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パンスタードリーム 大阪→釜山 2020.1.24【2020旧正月旅行記】

注:本旅行記は2020年1月のものであり、現時点の状況とは異なる場合が多いにあり得ます。その点ご留意ください。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 船で国境を越えてみたいとは何度も思っていた。例えば、北海道の稚内から宗谷海峡を越えてサハリンのコルサコフに至る航路はかねてから私の旅情を掻き立てていた。日本の端っこからさらに先に行ける、というのである。日本地図にかすかに描かれるかどうかの地への興味、そしてそこへ至る航路への関心は想像力をたくましくさせるだけのものであった。しかし、乗りたい時に限って運航日と私の手帳に刻まれた予定が丸被りしたり、財布が旅費の支出に難色を示したりした。そんなこんやしているうちに、徐々に運航体制が縮小され、2019年にはついに1日たりとも運航されなかった。チャンスを逃してしまった悔しさはそう小さくないものである。 しかし、西日本に目を向ければ、「船で国境を越える」ということ自体は容易に達成可能である。福岡から釜山へは毎日多くの船が行き来している。また、対馬は昨今韓国人に人気の観光地としても知られるが、彼らが韓国から対馬を訪れる手段はもっぱら釜山からの船だという。対馬海峡においては日常的に船で二国間を行き来する旅客がいるのである。 その対馬海峡を越える国際航路の中で1つだけ大阪から釜山まで客扱いをする航路がある。これが今回乗船したパンスタードリームである。私ははるばる空路で札幌から大阪まで赴いて、船での国境越えという積年の夢をかなえるのであった。 阪神百貨店地下のスナックコーナーで腹ごしらえをしたのち、御堂筋線と中央線を乗り継ぎコスモスクエア駅へ。混雑する地下鉄車内でスーツケースはやはり肩身が狭い。そこから、人が少ないが道幅は広いという典型的な港の道を歩くこと15分ほど、コンテナを乗せたトラックが頻繁に行き来するふ頭にたどり着く。最後は通るのを一瞬ためらうようなコンテナ置き場わきの道を通ると、ふ頭の一角にポツンとある国際フェリーターミナルからパンスタードリームは出発する。少し早めにたどり着いたためだろうか、少し薄暗いターミナルの中に人はほとんどいない。警備の警察官がその存在感を少...

列車を乗り継いで札幌~大宮(2019年6月10日)

所用があって札幌から埼玉県に行くことになったつい先日。普通は羽田空港か成田空港まで空路を使いたいところですが、私が移動する日は札幌で複数のイベントが重なったために航空便に 空席がほぼなかったのです...。だが日程は変えられぬ、 ということで特急と新幹線を乗り継いで移動しました。それでは。 第1走者 スーパー北斗10号函館行き 札幌10:44→新函館北斗14:12 近くの北大とかから流れてきたであろうエルムの綿毛が漂う札 幌駅。 そこを11時前に出発するスーパー北斗にまず乗り込みます。 指定席に座って、「椅子は思ったより大きく座り心地がいいな」 とか「JR北海道の車内誌の裏表紙広告がJALか。 共存共栄だなー」 とかいう感想を抱きながら早々にくつろいでたら轟音とともに札幌 駅を発車。ここから南千歳までの区間は頻繁に通ってきましたが、 優等列車で通り抜けるのは数年前に急行はまなすのB寝台に乗った 時以来。月並みな言葉ですが、 普段から見る景色も乗っている列車が変わるだけで違った感情で見 えますね。 それこそ上野幌と北広島の間の森林を抜けるあたりなんて、 いよいよ札幌を離れた感覚を味わいましたよ。 普段はまだ見知った場所にいるという感覚なのにね。 札幌から35分ほどで南千歳に着くとまとまった数の人が乗ってき ます。雰囲気的に新千歳空港に降り立った人達でしょう。 もちろん多国籍な顔ぶれ。 北海道に外国人観光客がこぞって訪れるようになって何年も経ちま すし、 個人で手配して道内を観光する層も増えてきているのでしょうか。 南千歳から先はおひさしぶりと挨拶しなければいけない区間。 急行はまなすがあった頃はよく通った路線ですが、 当然のごとく真っ暗闇な景色しかそこにはありませんでしたし、 まず私に見えていたのは夢の中の世界です。 昼の姿を拝見するのは殆ど初めてかもしれません。 苫小牧を過ぎると雲を被った樽前山が車窓のお供です。 樽前山の向こうの支笏湖に行こう行こう思ってまだ行けてないな。 さらに進んで、 東室蘭から先は山と海の距離がさらに狭くなったような車窓になり ます。トンネルをくぐることも多くなりますし、 反対側を振り向けば噴火湾がずっと寄り添っています。 こっち側に座ってれば白鳥大橋も見えたのかな? 最近は...

年号換算ツール更新(2019.9.11)

明治以降の元号表記の年号と西暦を変換できる 年号換算ページ をver.2.00に更新しましたしました。 今回の更新点は 英語表記の追加 phpスクリプトの簡素化 です。なんだかんだ銀行などの手続き書類に元号表記が残る中で日本語以外の需要も若干はあろうかということで、今回英語対応を試してみました。 次回更新ではひらがなるびをつける予定です。(なぜかエラーを吐くので今回は先送り)

北斗星の思い出(2014年)

2014年に1度だけ札幌から大宮まで乗った北斗星。今まで夜行列車と言ってもほとんどムーンライト〇〇だった私にしてみれば、横になって移動できる上に観光列車でもあった北斗星など憧れの存在でしたわけで、まさか乗れる機会が来るなど思っていませんでした。 札幌駅入線時もカメラを構える人が大勢いた記憶。もちろん私もその一人でした。 この日の宿はB寝台ソロ。立ち上がれないくらいの高さしかない個室でしたが、そんな狭い個室の中から眺める車窓も今となってはいい思い出です。 17時過ぎに札幌駅を出た北斗星は千歳線や室蘭本線を経由して徐々に南下していきます。そういえばこの時には新札幌を通過する唯一の定期特急でしたね。(臨時特急だとカシオペアとかトワイライトエクスプレスとかいたけど) 函館では青函トンネルをくぐるために機関車の付け替えが行われました。夜の雪景色の中でも目立つ赤色のED79が迎えに来るかのようにやってきて、そして職員さんの素早く性格なしゴロぶりで連結されていきました。その様子を観察すべく、寒い中でも見物する乗客はちらほら。 函館を過ぎたあたりから食堂車のメニューのお値段がお手頃になった(多分)ので、軽く晩ごはんを食べました。今となっては何を食べたかよく覚えていないのが残念ですが、これが人生最初で最後の日本国内の列車の食堂車でご飯を食べた記憶になるのかな。 青函トンネルをくぐっている間に寝て起きたら郡山。本州に上陸しているどころか南東北まで来てしまっていましたが、その距離と時間を感じることがなかったくらいには気兼ねなく夢の世界に顔を出していまいた。 大宮に着く頃にはもう朝のラッシュも一段落している時間でした。後ろに近い車両に乗っていたので、降りた後は最後尾の電源車がどんどん小さくなるのを見守っていました。 札幌を出発する時間くらいのエアポートに乗って新千歳空港から飛行機に乗れば日付が変わる前には大宮にはつけているはず。しかし、寝ながらかつ乗ること自体を楽しみながらゆっくり移動することの面白さは飛行機とはまた違った味があるな、という印象でした。四季島とかななつ星とかもお金があれば乗ってみたいですね・・・。

2018.12.29 羽田空港第二ターミナル 展望デッキにて

年末の羽田空港に降り立った後、ふらっと第2ターミナルの展望デッキへ。 頻繁に発着する飛行機を眺めることができてまず飽きないので、昔は羽田に行くたびに足を運んで運んでいた気もします。しかし、ここ数年はそもそも4階より上に行くことさえ無くなってしまっていました。 このように、東京港やスカイツリーをバックに飛行機が行きかう様子を眺めることができます。とにかく、楽しい。 ちなみに、羽田空港第2ターミナルでは国際線施設も建設中。開業から10年以上たつ第2ターミナルは今でも拡張を続けていて、新宿駅や横浜駅に負けずとも劣らない工事の終わらない施設になっている気がしますね。それにしても、国際線施設ができれば国内線と国際線の乗り継ぎはある程度楽になるんでしょうかね?

180519 FDA174 札幌/丘珠→静岡 搭乗記

すごーく今更ながら5月の搭乗記を・・・。 道内路線と三沢線のプロペラ機だけが飛んでいた札幌市の丘珠空港。そこに2016年に満を持して就航したFDAの静岡線。今では夏ダイヤ限定の運航ながらすっかり定着したようです。先日、この路線に搭乗する機会があったのでその記録を。 地下鉄東豊線の北の終点、栄町駅から徒歩15分ほどで丘珠空港のターミナルに到着します。空港自体は札幌市の中心部から6kmくらいしか離れていないのですが、中心部と直結する交通手段が夏限定のバスしか無く、後は栄町駅からバスにのるか歩いて向かう必要があるというなんとも帯に短したすきに長しなアクセスの空港です。特に札幌市街地の道路は碁盤の目の市街地の弊害というべきか定かではないですが、やたらと信号に引っかかるのでバスでも距離の割には時間がかかる傾向が否めません。地下鉄が繋がっていればな・・・と思わなくもないです。 さて、丘珠空港のターミナルビル自体は小さく、入り口すぐそばにFDAのカウンターがあります。おかげさまで誰でも迷わず、長い距離を思いに持つと共に動きまわること無くすぐにチェックインすることが出来ます。 チェックインが終わったら、2階にあがって保安検査場を通過して待合室へ。複数のHAC便と70人以上が乗れるFDA便が次々と出発する時間帯だっただけに検査場は多少混んでいましたが、新千歳のようなえげつない混雑とは無縁です。 待合室のテレビではJ1のガンバ大阪-浦和レッズ戦の中継が流れていて、「あいかわらずゴールの匂いがしないなあ」とぼやいていたら搭乗時間になりました。 丘珠空港では、飛行機にのる際には一旦外を出て飛行機のすぐそばまで歩いて移動します。こうして移動するときは飛行機を間近に眺められるのでオタク的には嬉しいですね。うん。なお、この日は雨が降ったりやんだりだったので外に出るあたりで傘の用意がありました。 FDAの飛行機は1機ごとに異なる色で塗装されていますが、この日の飛行機はシルバー塗装でした。なお、自分ののる便に何色の機体が使われるかは搭乗日前日からFDAのウェブサイトで確認することが出来ますが、あえて見ずに当日のお楽しみにするの面白そうですね。 丘珠空港を離陸してすぐの光景です。市街地のすぐそばの空港だということがよくわか...

2018.3.3-4 上海→北京の夜行列車T110次列車に乗る(第2回)

前回はこちら 目が覚めたら天津に着く前の農村地帯を走っていました。まだ何も栽培していないようで茶色い大地と小さな家が広がる景色がずっと続いていました。そこから集合住宅が集まっているようなまちなかを少し通ったりするのを除けば景色はあまり変わらずじまいでした。 しばらくして、建物が密集する町並みが続いてしかも背丈が高くなってきたなと思ったら天津西駅着。ここで同じコンパートメントだった人は皆降りて私一人だけになりました。列車全体でもかなり多くの人が降りたようでした。 列車は天津西から北京までのラストスパートを駆け抜けます。ちょうど食堂車から朝食の車内販売がやってきたので、15元払って購入しました。車内の給湯器のお湯と上海で買った茶葉でお茶を入れて朝食を食べることとします。 肝心の朝食のお味ですが・・・。形容しがたい特徴のない味でしたね。うまくもないしまずくもない。ただ、たくさん食べるのはしんどいものがある。そういう感想をいだきました。 お茶を飲みながらゆっくりしつつ車窓を眺めていると車内が少し騒がしくなってきました。北京到着が近そうなので降りる支度を始めます。そして降りる支度が終わった頃にタイミングよく北京駅に列車は滑り込みました。定刻から20分位遅れての到着だったようです。 上海からは半日以上の長旅でしたが、非常に快適に過ごすことが出来ましたしずいぶんあっという間だったように感じました。車内販売の弁当がおいしくなかったくらいでしょうか、不満点は(苦笑)。あとは寝台にカーテンがないのは私は全く気になりませんでしたが、寝顔を見られるのが嫌な人とかは気になる点かもしれませんね。